『アルムナイ採用』をご存知ですか?中小企業でも重視されるワケ
配信日:2020年06月09日/配信地域:岡山・倉敷
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☆アルムナイ採用を行なっていますか?☆
・アルムナイ採用とは
・どうすれば良いか?
・意外なメリット
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突然ですが、採用に関わる皆様は、
元社員の方(以前に離職した方)から、
「再度働きたい」と言われたご経験はございますでしょうか?
また、そう言われた時の対応は決まっていますでしょうか?
稀かもしれませんが、昔からこういったケースはあったと思います。
ところが最近では、「アルムナイ採用」と言って重視される風潮にあります。
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★アルムナイ採用とは・・・
アルムナイ(alumni)とは、卒業生・ 同窓生といった意味。
人事採用関連では、離職・退職した人のことを指し、
アルムナイ採用とは、離職者・退職者を対象に採用を行なうことです。
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新卒の3年以内の離職率は約30%というのは昔からで、
サービス業、販売業に至っては、50%と言われるほどですが、
労働人口全体の転職率も年々緩やかに上昇しております。
一昔前であれば、「退職者=裏切り者(悪者)」のような
ネガティブなイメージで捉える向きもありましたが、
終身雇用が無くなり、政府も人材の流動化を後押ししている状況では、
転職は1つの選択肢になり、否定の出来ないものと言えます。
また、離職には様々な理由と要因があります。
自社の離職率が平均よりも高すぎる場合は、
離職防止も有効と言えますが、
平均並みか、それ以下であれば、
むしろ離職者は『別れ』ではなく、『卒業』と考え、
良い縁を繋いでおくことが、将来の自社にとってのメリットに。
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例えば、従業員数50名の企業で、年間5名(10%)の離職と入社があった場合。
10年で50名、「従業員数と同数の元社員」が発生していることになります。
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そこで注目される考え方が、『アルムナイ採用』となるわけです。
しかしどうすれば良いでしょうか?
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アルムナイ採用を導入するには
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★ポイントは
(1)制度作り
(2)社内での周知
(3)事例の紹介
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(1)制度作り
「できれば辞めてほしくなかった」という社員の離職も
これまでに経験があろうかと思います。
もし、そういった元社員さんが数年後、
「戻りたいな」と思ってくれた時に制度が無ければ、
「戻る」という行動を選択できる人は少ないでしょう。
(2)社内での周知
また、制度があっても、知られていなければまた同じです。
既存社員への周知と、採用ページでの記載も忘れてはいけません。
(3)事例の紹介
これは難しいですが、
1名でもアルムナイ採用の事例として紹介できれば、
制度を使いたいと思える人が増えます。
制度設計は、各社事情や業種・職種により差がありますが、
短時間勤務やリモートが可能な場合などは副業という選択肢も含めて、今後発展があると予想します。
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アルムナイは貴重な資産
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☆ 意外なメリット
導入については、大手や外資ほど
整備が進んでいるそうですが、中小企業にもメリットがあります。
1.【採用費や教育費を削減できる】
基本的に広告掲載、人材紹介を必要としませんので、
採用費など特別な費用がかかりません。
加えて、一定程度の企業文化も理解しています。
2.【経験値が高い】
自社の経験を積んだ上で、
他社や別業界での経験も積んだ人材ですので、
視野が広く、通常の新入社員とはまた違う風を吹き込んでくれます。
3.【既存社員への良い影響】
他の企業を経験した上で、戻ってくる社員がいる、
離職しても再度迎えてくれる風土がある、というのは、
既存社員にとってもポジティブなイメージとなります。
そのため、
・リファラル採用(縁故採用)
・口コミからの採用
も期待できる効果があります。
アフターコロナに多様な人材と多様な働き方が
求められる時代の対応として、今一層、
人事ご担当者様の活躍の場が求められておりますので、
少しでもお力になれればと思います。
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■ 最後に
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最後までお読みいただきありがとうございました。
今後も随時、情報提供をさせていただきたいと思います。
「こんな情報が知りたい。」「あれってどうなの?」
という事がございましたら、是非こちらのメールにご返信くださいませ。
できる限りお応えしたいと思っておりますので、
これからもどうぞよろしくお願い致します。
また、ご要望などございましたら、お気軽にご相談いただければと思います。