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人材難を克服!柔軟な雇用体制の「アルムナイ採用」とは?

配信日:2021年05月11日/配信地域:全エリア

今回は柔軟な雇用のあり方の1つである
「アルムナイ採用」についてご紹介します。

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【 目次 】
*「アルムナイ採用」とは?
*アルムナイ採用のメリット
*アルムナイ採用の注意点
*「退職=新しい関係」がアルムナイ採用活用のカギ
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*「アルムナイ採用」とは?
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昨今、人材採用の現場で聞かれるようになった「アルムナイ」という言葉。

アルムナイ(alumni)は、
本来は「卒業生」「同窓生」という意味ですが、
人材採用の場では、「企業の離職・退職者」「OB・OG」の意味で使われています。

「アルムナイ採用」とは、
一度離職・退職した元社員を再び雇用する採用方法のこと。

外資系企業では一般的な採用方法でしたが、
終身雇用が前提だった日本ではあまり馴染みのない制度でした。


しかし、終身雇用の崩壊と人材不足の慢性化により、
「企業の離職者・退職者」も貴重な人材資源であるとして、
柔軟な対応が求められるようになってきたため、
採用活動の一つとして活用されるようになりました。


また、日本では従来、結婚や出産、介護、配偶者の転勤などによる
離職者の出戻りや再雇用制度がありますが、
アルムナイの考え方は、
「退職理由にかかわらず」転職者(離職者)の再雇用や、
ネットワーク活用を推進することが特徴です。



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*アルムナイ採用のメリット
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アルムナイ採用には、どんなメリットがあるのでしょうか?

●即戦力となる人材が手に入る
通常の中途採用とは異なり、
企業の風土やビジネス内容についての理解があります。

他社で知識やスキルに磨きをかけて戻ってくる場合が多いため、
即戦力として期待できます。


●教育コストが削減できる
既に研修を一通り経験していたり、
業務内容に対しての理解があるため、
通常の新入社員よりもかかる教育コストの軽減が見込めます。


●他社のノウハウを活用できる
他社での業務経験を得た転職者が戻ってくることで、
既存のメンバーだけでは持ち得なかったスキルや経験を得られます。

企業の新陳代謝アップや、
イノベーションをもたらすことも期待できます。


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*アルムナイ採用の注意点
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アルムナイ採用には、どんな注意点があるのでしょうか?

●在職中の社員への影響
アルムナイの再雇用により、
「退職してもいつでも復帰できる」と思われてしまい、
社員のモチベーション低下を招く可能性があります。

再雇用の条件設定や復職までのフロー、
在職中の社員への説明などを十分に行い、悪影響を抑えましょう。


●人事・賃金制度の再考が必要
アルムナイ採用で再入社した社員の給与は、以前の在籍経験を考慮するか、
あくまで中途入社の社員として一から設定するかの選択肢が考えられます。

また、長年在籍する社員と比べて、
アルムナイ採用の社員をどう扱うかも検討する必要があります。


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*「退職=新しい関係」がアルムナイ採用活用のカギ
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アルムナイ採用活用のカギは、
「退職後も関係を持ち続けたい」と思ってもらえる企業であること。

キャリアアップや家庭の都合など、企業を離れる理由は人それぞれ。

終身雇用が崩壊し、雇用の流動化が進む今、
他社に転職した人材を「裏切り者」とする風潮では、
アルムナイ採用は難しいでしょう。

「退職=絶縁」と考えるのではなく、「退職=新しい関係」として、
つながり続けるメリットを伝えたり、
異なる文化を受け入れる企業風土を作ったりすることが第一歩になります。



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■ 最後に
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最後までお読みいただきありがとうございました。

今後も随時、情報提供をさせていただきたいと思います。
ご要望などございましたら、お気軽にご相談いただければと思います。

これからもどうぞよろしくお願い致します。
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